車いすユーザーはみんなあこがれる自動ドア(DOAC)のある生活
このブログはこのような方に向けてかいています
・お体の不自由な方
・車いすユーザーの方
・ベビーカー、お買い物カートをよく使う方
・御年配の方
・賃貸住宅にお住まいの方で玄関ドアを自動にしたい方
車いす世帯は完全バリアフリー化を目指して様々な工夫をしています
車いすユーザーである私は、住居内での利便性を確保するために色々な工夫だったりアイテムを利用してきます。
トイレは温水洗浄便座で便座の蓋も自動で開閉するタイプを設置しており、
室内設備に関して、照明、エアコン、テレビなども、スマートリモコンを利用して寝たままでも、スマホで機器操作が出来るようにしています。
そして、最近ではもう一歩進んで、スマホすら触れずにスマートスピーカーと連動させAIに声で操作する感じになっています!
技術の進歩はすごいですよね。障がい者にとって今の時代は本当に住みやすい時代だと本当に思います。
これだけ室内が便利になれば、もう日常生活に関しては何も不便を感じることなんてないですよね?
きっとそう言われるかと思いますが・・・・
車いすから見ると通常のドアノブってすごく高いのよね…。

車いす世帯の我が家は、賃貸集合住宅で玄関から居室まで段差がないフルフラットな完全なバリアフリー住宅ではありません。
とは言え、何も対処せずに普通に生活出来るわけもなく…
障害福祉として一定の住宅改修費用が補助はされますが…
少なくとも費用は無限に補助されるわけもなく…
(補助対象金額は自治体によって差はあるようです)
我が家では細かなことは便利グッズやホームセンター等で代用出来るモノを自費購入し設置するようにしています。
そして、ここ一番!高価な住宅改良時の為に補助金を使うようにしよう。と決めています。
その様な状況もあって玄関の段差は、
ホームセンターで低めの段差を解消する駐車場等で使われている硬質ゴム製スロープ(プラ製はタイヤが滑って危ないのでは?という家族の意見で)を購入し解決していますが、
どうしても、無理な場所が「玄関のドア(と鍵)問題」でした。

車いすユーザーの方ならなら、ほぼすべての人が「大変だなー」感じている問題だと思います。
そして、私の場合も同じく「玄関問題」が、一番体に負担がかかり大変な毎日でした。
外出となると家を出る瞬間から不便な事からスタートします。
玄関を出るとき(かえって来た時も)、扉の開閉が本当に体力を使い大変なのです(泣)
我が家も、最初は普通のドアカギのみでした
「カギを探して、鍵穴にカギをいれ回す。そして玄関にはいる。」
なんてことのない動作ですが、この車いすに座った状態で、高いカギ穴にカギをさして回すのが想像以上に大変なのです。
障害者だけではなく、ベビーカーのママさんや、荷物をたくさんもっているときなど、めんどいなぁ。と思うのではないでしょうか?
とは言っても健常者の方にとって簡単に想像や実感することは難しいかな?と思います。
車いすに乗ったことがない一般の健常者の方にはピンと来ないかもしれませんが…
それでは、ちょっと分かりやすい例をあげてみたいと思います。
オストメイト(公共施設などで見かけるような多目的トイレの事です)を利用された方にとって逆に不便に思うところがあると思います。
施錠に関してボタン開閉式の自動ドアタイプもありますが、多くのオストメイトにはレバー式のカギが設置されていると思います。
やや大きめのレバーなのは利用する様々な状況に応じて使いやすいためになっておありますが、注目すべきはレバーの位置です。
健常者の方にとっては低すぎる位置で使いにくいと感じると思います。
そこなのです‼
この使いにくい位置こそが車いす利用者にとってベストな位置なのです。

そのことを踏まえて、いま一度玄関ドアに置き換えて考えていただければ健常者の方にも想像がつきやすいと思います。
最近では一部の公営住宅等の1階部分には車いす利用者などを想定した障がい者や高齢者の優先入居想定住宅があります。
その様なバリアフリー住宅では、様々な事を想定して玄関だけでなくトイレなど軽い引き戸を採用するなど対処されています。
しかしながらそれはごく一部の恵まれた環境と言っても過言ではないと思います。
もちろん戸建て持ち家で経済的余裕がある方なら、バリアフリー専用品を購入し設置することができます。
賃貸住宅は当然ですが、分譲マンション等の集合住宅では玄関ドアは共有スペース扱いになることも多く視覚的一体感重視等の観点からドア自体の交換ができないこと珍しくありません。
と言うことは、現在の日本で大多数の車いす利用者がひとりで快適に外出できる環境というのは高いハードルなのです。
次の問題は、ドアの開閉をする事が当然難しくなります。
車いすに座った状態でドアを押して開く…意外と簡単にできそうですが実際やってみると腕や体幹の力を使います。もちろんドアノブをつかんだまま車いすを後ろに下げて、ドアを開いてドアを手で止めたまま出入りするなんて、もう神業レベルの話です。
車いすの生活で外出をするというような極々普通の日常生活の不便さをご理解いただけましたでしょうか?
これは、車いすユーザーだけでなく、赤ちゃんをベビーカーに乗せて、たくさんの買い物袋をもった状態でも同じことが言えるのではないのかな?と私は思います。
車いすで暮らすための現在の玄関対策は…
まず最初に鍵の開閉について
我が家は、鍵の開閉問題を解消するために、数年前からsesameをつけています。
これをつけ初めて、車いすユーザーの私以上に便利だと気が付いたのは家族(健常者)でした。(笑)
買い物の荷物をたくさんもった状態でカバンの中からカギを探して解錠しなくていいとっても喜んでいました。
私も、手元にあるスマホで開閉できて玄関からまっすぐに室内に入り、自分の部屋で落ち着いたときに、スマホで施錠ができるのでとっても楽になりました。
また家に一人の時に宅配が来た時などは、ベッドサイドに置いてあるドアスコープモニターを使い確認応答しスマホ操作でカギをあけて、狭い廊下ではなく玄関内に荷物を運び入れてもらっています。
全てベッドで寝ながら操作が完結するのでとっても便利に生活ができています。
でも、一番大きな問題(ドアの開閉)は解決ができていません・・・。
車いすユーザーの外出はみんなこんなに大変です
ここからは私が外出する時のお話をしたいと思います。
極一部ですが私(車いすユーザー)が、外出時に特に大変だと感じる場面はこれです。
・車いす対応ではないエレベーター
(奥に鏡が無い・狭い・特に高い階のボタンなど)
・横開きの手動ドア
(全開しないと扉が止まらない為)
・開閉式のドア
(うちの玄関は開き戸です)
車いす対応ではないエレベーターは、誰も乗っていない場合は頑張れば乗れますし…ボタンに関しても棒などを利用すればなんとか対処ができます。
続いて横開きの手動ドア、ほとんどが自動ドアになっているので、たまにしか遭遇しませんが…施設の出入り口だと必ず誰かが気が付いてくれて開けてもらえます。
世間には優しい方はいっぱいいます。世の中そう捨てたものではありません(^^)
でも一番快適であっていいはず、いや一番便利でないといけない自宅の玄関ドアの開閉が大変で…
正直言って、苦痛なのです…
我が家の玄関ドアは開き戸で、出るとき、帰ってくるときドアを引っ張ろうとすると私を含め車いすが邪魔なのです(泣)。

毎回、私が外出時に玄関前で行うルーティーンは…
ドアを少し引っ張る→
車いすを少しバックする→
ドアを引っ張る→
車いすを少しバックする→
手が疲れてしまいドアから手が離れる→
無情にも、ドアが閉まってしまう。
…の繰り返し(泣)
やっと開けたドアも、自動でフワ~と、閉まってきます。
勝手に閉まるのを阻止したいのですが…車いすなのでドアストッパーは使えません。
仕方がないので…ドアを肘で押さえるか、車いすをドアにガンガン当てながら強引に通路まで突破します。
帰宅時も同じく悪戦苦闘です。
やっと室内にはいり、狭い玄関で車いすを回転させて、ドアのカギをしめる。
もう、玄関の出入りの動きだけでヘトヘトです。これは毎日一緒に住んでいる家族のみなさんでも体感しずらい部分ではないでしょうか…。
その様な状況ですと、やっぱり億劫になってしまい外出する頻度が少なくりADLも目に見えて下がってしまいます。
「お店みたいに家の玄関が自動ドアにならないかなぁ」

何年も前から、私がいつもこう家族につぶやいていました。
そして、家族はいつも
「気持ちはわかるけど…持ち家ならまだ考える余地もあるけれど、賃貸では難しいだろうなぁ…あと費用も結構かかりそう」
と言われ続けて‥。
私は、去年からTwitterを初めたのですが、先日、Twitterでどなたかが、DOAC(ドアック)のことをツイートしていて衝撃をうけました!
「賃貸住宅にも自動ドアが大掛かりな工事をせずに設置できる!」
それを見た私は、早速家族にこの自動ドアの相談をもちかけました。
「大掛かりな工事もいらなくて、たった1日で自動ドアにできるものがあるけどどうかな?」と、DOAC(ドアック)のURL を伝えました。
すると、家族もYouTubeで、DOAC(ドアック)を導入した車いすユーザーさんの動画をみてくれたりと、色々と調べてくれました。

玄関ドアを自動にするために、必要な部品はたったのこれだけです!
DOAC(ドアック)設置で調べた結果と注意点
ドア自体を交換しなくても設置可能でウチの様な古い賃貸集合住宅でも原状復帰が出きれば大丈夫だとわかったので問題なし!!
玄関位置付近にコンセントがあれば設置する為の特別な電気工事は必要は無く、余程古いアパートでない限りブレーカーやアンペア契約をかえる必要もないと思います。ですので、電気工事の大掛かりな費用も発生しない!
結果、うちの古いマンションでも取り付けができる可能性があるとわかり、導入も前向きに検討をすることになりました!(嬉)
……………?
と、言いたかったところですが…当家は残念ながら取付不可でした。(泣)
それはなぜ…?
意外な落とし穴がありました。
ここからは取り付けが出来ない理由をお伝えしたいと思います。
まず鍵の開閉コントロールユニットの取り付けは問題は無さそうです。
ドア自体の交換は不要ですが、一般的に【ドアクローザー】と言われる部品を交換することになります。
ドアの開閉は、この交換部品に内蔵されている動力によって行います。
当然のことながら動力を動かすための電力(コンセント)は絶対に必要です。
もう一つ、ドアクローザーを制御する為にコントロールユニットを設置する場所が必要になります。
ここまで書いた事は想定内だったのですが…重大な問題が既に発生していました。
先に書いたとおり、当家は廊下から見て内開きの玄関ドアです…
ここが致命傷になりました。
最重要部品のドアクローザーが室内でなく共有廊下側にあるということで電源の供給が出来ないのです。
この様な事情により、本当に残念ですが我が家はDOAC(ドアック)を導入することはできませんでした(大泣!)


このような事もありますので、自動ドア(DOAC(ドアック)をご検討の方、これからお引越しを検討している車いす世帯のみなさんはずっと先を見越して(自動ドアを検討する日が来るかもしれないので)、このドアの開閉の向きを注意して物件を探してみてくださいね。

DOAC(ドアック)の購入方法に助成金も使える場合も!
車いすだと(障害があると)日常生活でもお金が本当にかかりますよね。
なんと、DOAC(ドアック)は助成金や補助金申請が使える自治体があるそうです!
取り付け可能な住宅にお住いの方は、介護保険や住宅改修助成金、日用生活用具給付金を申請でも大丈夫な自治体も8つほどありました。(※2021年3月3日現在)
(DOAC HP よくあるお問い合わせ 「介護保険や住宅改修助成金、日用生活用具給付金を申請できますか」参照)
こちらの情報も参考にみなさんも検討してみてもいいかもしれませんね!
この8つ以外の地自体でも相談してみる価値はあると思います。自分で役所にお願いをするのはちょっと言いにくいな。と言う方は一度、DOACの営業マンさんにご相談してみるのはいかがでしょうか?
自宅ドアが自動開閉だと気軽に外出しよう!て、気にもなれますし、ADLだけでなく生活のQOLもグッと上がるのも間違いないですよね!
安価な賃貸住宅でもDOAC(ドアック)を設置できる!
我が家は「夢の玄関の自動ドア化」はできませんでした。
でも、車いすの私はこのままの状態では不便なんですよねぇ…
そこで、ちょっと調べてみました。一軒家や分譲マンションなどでよくみられる玄関前にポーチがあったり、門扉まである住宅なら外開きなので完璧につけることができるようです。
そして、割とお手頃な家賃の賃貸集合住宅でも外開きドアの住宅があったのです!
その住宅には【アルコーブ】っと言う名の玄関前に1㎡ほどのスペースがあるそうです。
特徴は玄関ポーチの入り口に門扉ないモノを指すらしいです。
このスペースがあるおかげで廊下からの視線を少し遮る効果があるそうで…何よりそのスペースがある為にドアが外開きに設置できるのです。

この様な物件を探せば…!?
…そう言えば、3月、4月は引っ越しシーズですね。
現在、お引越しを考え中の車いすユーザーの方、高齢者世帯の方、小さなお子さんがいる世帯の方
是非、この情報を参考にDOAC(ドアック)設置の検討を考慮して住宅情報をみてはいかがでしょうか?
購入をご検討してみたい方はこちらをクリック(詳しい流れも、DOACのHPに書かれています)
…私は不便なままでも、みんながこの情報を参考にしてもらい少しでも快適にすごして頂ければ…
なんて、しおらしい人間では御座いません‼(笑)
DOAC(ドアック)のある生活をしてみたい!
これをいい機会ととらえて、真剣に引っ越しも視野に入れて考えてみようかな。と思っています。
さぁ これからどうやって家族を巻き込んで引っ越しができるか?作戦会議です。(笑)
(追記 この数か月後本当に引っ越しになりました!)

さぁ!
DOACで、車いすと一緒に素敵な空を探しに毎日でかけよう!
LIXILの電動オープナーシステムDOAC(ドアック)のHPはこちらをクリック!